技術紹介
アーバングリーンコンポジションは、独自の技術(特許第5814170号(水耕栽培装置及び植物栽培法)、特願2021-017817(低水位調整機構付き水耕栽培装置:審査請求済)、等)により、 全く土を使わずに果樹などの樹木を栽培するプランター式の水耕栽培システムを開発致しました。
既に、マンションのベランダや屋上等で十年以上の栽培実証を積み上げており、多様な果樹で栽培及び収穫を確認しています。
弊社技術の概略図(特許5814170号より)
弊社技術は培地を利用するタイプの水耕栽培技術です。
このタイプの栽培技術は、ハイドロカルチャーとして良く知られています。
以下に、従来のハイドロカルチャーと弊社技術の違いを整理致しました。
開発技術のご紹介
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特長
- 培地の水分管理に最適な機構・構造
(特許、ノウハウ等有) - 定期的に水を循環させ、たまり水をつくりません
通常の土壌使用のプランターと同感覚で使用可
(ハイドロカルチャーの知識不要)
- 培地の水分管理に最適な機構・構造
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欠点
- 装置が大きくなる
- 電源が必要(消費電力は僅かですが‥)
- 装置コストアップする
コストアップに見合う効果を得られるかが鍵!
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従来型ハイドロカルチャーの特徴
- 腐食防止剤入り専用液肥使用
(根腐れしやすいため) - 鉢の構造はシンプル
- 鉢全体を水分管理するのは無理
→ 生育可能な植物種が限られる
- 腐食防止剤入り専用液肥使用
機構的には、単なる「給排水機構付き」ハイドロカルチャーのように見えますが、 弊社装置の給排水機構は既存の装置と大きく異なっています。
以下に既存の給排水技術の特徴をまとめてみました。
既存給水技術の問題点
ドリップ給水
- 水分が均一に行渡りにくい
(均一に行渡らせると水分過剰となる傾向にある) - 局部的な塩分濃縮が発生しやすい
Ebb & Flow給水
- 水抜けが悪い
→水分過剰になりやすい - 局部的な塩分濃縮が発生しやすい
水耕栽培
- 樹木栽培には不適
(腐食発生しやすい)
水分管理には、Ebb & Flow 給水が一番良さそうですが、それでも、塩分濃縮を起こさずにプランター内に水分を行き渡らせるのは容易ではありません。
こうした既存の給排水技術の足らないところを、①プランターの上下両側からの給水と、②底面水を使った水耕式給水の組み合わせて補うのが弊社の給排水技術です。
写真の試作機を手始めに動作検証及び栽培試験を重ね、既に十年以上の栽培実績を積んでいます。装置も改良を重ね、製品版は故障の殆どないスマートなシステムに仕上がっています
弊社試作プランターシステム写真
(左より、制御ボックス、プランター本体、貯水タンク)
最後に、弊社技術によりこれまで栽培してきた実例を写真にてご紹介します。
本技術の実施例
----- 弊社技術による果樹の栽培事例 -----