食わないと(クワないと)分からない!
実はクワ(桑)もずーっと水耕栽培を続けている果樹の一つです。「水耕と相性が良い」というか、そもそもが栽培容易な樹木なので、世話らしいことは殆どしていないのですが、それでもちゃんと毎年実が成ります。そんな手抜き栽培の罰が当たったのか、今年はカミキリムシの被害を受けて幹が半分枯れてしまいました。写真は生き残った残り半分の写真です。半身になって倒れそうな枝を上から吊って何とか支えている、という哀れな状況です。それでも健気に沢山の実を着けてくれました。熟した実から順に収穫し、全部まとめてジャムを作りました。クワは英語では「マルベリー」、れっきとしたベリーの一員です。実はとっても美味しいのです。勿論そのまま食べることも出来ますが、ジャムにするともっと美味しいです。ブルーベリーと同じ濃紫色のジャムですが、私は断然マルベリー派です!でもマルベリージャムは殆ど売られていないので、身近にクワがないと実感頂くのは難しいかもしれません。これからもう少し本数を増やして、ご希望の方にお分け出来るようにしようかな~と考えています。
余談ですが、上等な(?)マルベリージャムを作るのはなかなか大変です。小さなクワの実の一つ一つから柄を取り除く作業にすごく手間がかかります。柄を取り除かずにジャムにすることも出来ますが、時々口の中に柄だけが残ってつい「ペッペッ!」と飛ばしたくなるので、あまり上等(?)もしくは上品なジャムとはいえません。そのまま食べて美味しいヤマグワは、まず間違いなく実の小さな品種です。これでジャムを作るのはかなり大変だと思います。ジャム用には、味はちょっと薄くても大きな実の成る品種が向いているようです。
余談の余談ですが、「そういえば自宅の周りにもクワの木があったな~」という方はおいででしょうか?クワは雌雄異株です。当然、雄株には実は成りません。ご注意下さい。